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施設入所支援

障害者総合支援法の介護給付。障害者支援施設に入所する人に対し、夜間・休日の入浴・排せつ・食事等の介護、生活相談等を行う。日中は生活介護等の日中活動系サービスと組み合わせて利用する。

基本情報

項目内容
根拠障害者総合支援法(介護給付)
対象施設に入所して夜間・休日の介護等を必要とする障害者
障害支援区分区分4以上(50歳以上は区分3以上)。生活介護利用者等
標準利用期間なし(自立訓練・就労移行支援利用者の入所には利用期間の定めあり)
利用者負担応能負担(上限月額あり)+食費・光熱水費(補足給付による軽減あり)→ 利用者負担

サービス内容

  • 夜間・休日の入浴・排せつ・食事等の介護、生活等に関する相談・助言、日常生活上の支援。
  • 日中は同一敷地内等の生活介護等に通う「昼夜分離」の枠組み。日中活動サービスと施設入所支援は別々に支給決定される。
  • 生活の場としての支援に加え、地域移行を見据えた意向確認・体験の機会の提供も運営基準上求められるようになっている。

対象者・利用要件の詳細

  • 区分4以上(50歳以上は区分3以上)の生活介護利用者。
  • 自立訓練・就労移行支援の利用者で、通所が困難など入所しながらの訓練が必要と認められる人も対象(この場合は訓練等給付側の標準利用期間に連動)。
  • 上記に該当しない場合でも、市町村審査会の判断等により必要性が認められるケースの扱いは自治体確認。
  • 入所ニーズは強いが、地域移行推進の政策方向から定員は抑制傾向にあり、待機が生じている地域が多い。

人員・運営基準の要点

  • サービス管理責任者を配置し、個別支援計画を作成する。夜間帯は夜勤職員(生活支援員等)を配置。
  • 2024年改定で、入所者ごとに地域生活への移行に関する意向を確認する仕組み(意向確認の担当者の選任、地域生活の体験機会の確保等)が運営基準に位置づけられた。
  • 食事・入浴等の生活支援に加え、金銭管理支援・健康管理など生活全般に関与するため、成年後見制度等との連携も実務上重要。

報酬構造

基本報酬の決まり方

  • 定員規模別×障害支援区分別の1日単位の報酬。区分が高いほど、定員が小さいほど単価は高い。2024年改定で定員41人以上は10人ごとの定員区分に細分化された。
  • 入院・外泊時は基本報酬に代わる算定ルールがある。

基本報酬の単位数(令和6年度改定時点・抜粋)

定員40人以下の場合(1日につき)。

障害支援区分単位数
区分6463単位
区分5392単位
区分4316単位
区分3239単位
区分2以下174単位
  • 定員規模が大きいほど低くなる(例: 定員81人以上の区分6は273単位)。
  • 全定員区分の単価は報酬告示・WAM NETで確認。円換算は地域区分により1単位=10円〜11.2円程度。

主な加算

加算概要・主な要件単位数
夜勤職員配置体制加算基準を上回る夜勤職員の配置体制の評価定員規模別(要確認)
夜間看護体制加算夜間の看護職員配置の評価。医療的ケアが必要な入所者への対応(2024年改定で複数配置の評価を拡充)60単位/日(複数配置は35単位×追加人数を上乗せ)
重度障害者支援加算重度の重複障害者への体制評価、強度行動障害を有する人への支援(養成研修修了者の配置等)の評価(2024年改定で再編・上位区分新設)体制評価(Ⅰ)28単位/日。強度行動障害者の受入・体制180単位/日(区分6以上かつ行動関連項目10点以上は360単位/日)、初期・個別支援の上乗せあり
入院・外泊時加算入院・外泊中の一定期間、連絡調整や受け入れ体制の維持を評価(Ⅰ)320単位/日(定員60人以下)ほか定員別
入院時支援特別加算入院中の被服等の準備・洗濯・相談支援等、施設職員による支援の評価561単位・1,122単位/回(入院日数による・月1回)
通院支援加算入所者の通院に係る支援の評価(2024年改定で新設)17単位/回(月2回まで)
自活訓練加算地域移行に向け、施設内外で自活に向けた訓練を集中的に行う場合の評価(要確認)
地域移行促進加算地域移行に向けた動機付け支援(グループホーム見学・食事利用等)の評価((Ⅱ)は2024年改定で新設)(Ⅱ)60単位/日(月3回まで)
地域移行支援体制加算前年度に地域移行者がおり入所定員を減らした実績の評価(2024年改定で新設)定員・区分別(例: 定員40人以下・区分6 15単位/日)
栄養士配置加算・栄養マネジメント関連の評価栄養士配置や栄養ケアの取り組みの評価栄養マネジメント加算12単位/日ほか
福祉専門職員配置等加算社会福祉士・介護福祉士等の有資格者の配置割合の評価(要確認)
福祉・介護職員等処遇改善加算全サービス共通の処遇改善評価(2024年6月に一本化・4段階)率ベース(サービス種別ごとの加算率による)

主な減算・注意点

  • 定員超過利用減算、人員欠如減算、個別支援計画未作成減算。
  • 全サービス共通: 身体拘束廃止未実施減算、虐待防止措置未実施減算、業務継続計画(BCP)未策定減算、情報公表未報告減算。身体拘束の記録・検討体制は入所系で特に重点的に確認される。

補足給付(食費・光熱水費の軽減)

  • 入所者の食費・光熱水費は実費負担だが、低所得者には**特定障害者特別給付費(補足給付)**が支給され、手元に一定の金銭が残るよう負担が軽減される。
  • 対象・金額は所得区分等により決まる。20歳未満の入所者には別の取り扱いがある。詳細は 利用者負担 と自治体資料で確認。

相談支援専門員の視点

  • 入所は「終着点」ではない。計画・モニタリングでは、本人の意思決定支援を踏まえ、地域移行(グループホーム・一人暮らし等)の意向を継続的に確認する。施設側の意向確認の仕組み・地域移行支援体制とも連動させる → 地域生活支援モニタリング
  • 入所待機が長い地域では、待機中の生活を支える計画(グループホーム、短期入所の活用、在宅サービスの組み合わせ)が実質的な支援になる。
  • 「親亡き後」の相談では、施設入所だけでなくグループホーム+日中活動という選択肢を必ず併せて提示し、体験利用を計画に組み込む。
  • 区分要件(区分4以上、50歳以上は区分3以上)を満たすか、認定調査前から見立てを持つ → 支給決定・障害支援区分
  • 費用の説明では、利用者負担上限月額+食費・光熱水費と補足給付、障害基礎年金・工賃との収支をあわせて整理すると本人・家族に伝わりやすい。
  • 入院時の対応(入院時支援、退院後の再入所)や、帰省・外泊時の家族支援も計画上の確認ポイント。

入所者の計画相談で確認したいこと(モニタリング時)

  • 本人の意思・希望の変化(地域移行の意向確認が形式化していないか)
  • 日中活動の内容と本人の参加状況(施設内で完結していないか、外出機会はあるか)
  • 身体拘束・行動制限の有無と検討記録
  • 健康状態・通院状況、加齢に伴う支援ニーズの変化(介護保険施設への住み替え論点を含む)
  • 金銭管理の状況(施設管理か本人管理か、成年後見の要否)
  • 家族との交流状況、帰省の頻度

単位数の基準時点

本ページの単位数は令和6年度報酬改定(2024年4月・6月施行)時点。次期改定(2027年度見込み)で変わるため、請求実務では必ず最新の報酬告示・WAM NETを確認すること。

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